日本語図書案内

日本語図書案内 4号 2010.0607
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日本語図書案内 4号 2010.0607
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真夏の日差しを感じる季節になりました。
当地に赴任して間もなくマル1年。この1年の間、みなさんにはたいへんお世話になり、本当にありがとうございました。

「日本語図書案内 4号」は皆さんへの感謝の気持ちをこめて、みなさんのお役に立つ情報満載を目指してお送りします。

1.新しい本語能力試験

これまで試験の説明を3箇所(香港城市大学、広東外語外貿大学、深圳職業技術学院)でしてきました。説明しながら、わたしも試験の勉強をしましたが、今、受験予定者の皆さんにできるアドバイスは次の3点です。

①旧試験のときよりも、外来語とオノマトペ(擬声語擬態語)にも目を配る。
②「文の文法2」のために、文の中の語順を意識して勉強する。試験の出題方式に慣れるように自分で文を切ってばらばらにし、並べ替える練習をする。
③「聴解」の「即時応答」のために、相手の表現意図に集中して聞く練習をする。「即時応答」と「発話表現」は選択枝が3つなので4つ目を待たないように注意する。

ちなみに、日本語能力試験関係の文書では「選択肢」ではなく「選択枝」が使われています。ミスプリントではありません。「枝」のほうがいいという考えもあるのだそうです。

閑話休題。以下、いつものように本や最近の情報をご紹介します。

2.新刊案内

①国際交流基金日本語教授法シリーズ 『4.文法を教える』 『11.日本事情・日本文化を教える』(ひつじ書房)

・文法のほうは、「実際の場面で使えるようになるために」という副題にもあるように、使えるようになるために教師ができることを考えさせくれる本です。質のよいインプットの重要性、練習の方法、フィードバックの仕方などが習得理論と関連づけて紹介されています。どのレベルを教える先生にも参考になると思います。

・文化のほうは、日本語教育の中で日本事情や文化をどのように捉えるか、韓国、オーストラリア、アメリカなどの例が紹介されています。授業での取り上げ方例も豊富です。ポートフォリオや評価のためのルーブリック例もあります。初級レベル、初中等教育の先生方にたいへん参考になると思います。大学の日本研究専攻の学生さんたちを指導なさっている先生方には物足りないかもしれません。

②中文大学 何志明先生のご著書
『現代日本語における複合動詞の組み合わせ 日本語教育の観点から』(笠間書店)

香港人の先生方には、日本語学研究のモデルとなると思います。日本人の先生方には、日本語母語話者が見過ごしがちな複合動詞の構造分析が参考になると思います。。

③『コロケーションで増やすほんきの日本語 vol.1』小野正樹、小林典子、長谷川守寿著(くろしお出版)

くわしい紹介はこちら↓
http://www.jpf.go.jp/j/japanese/survey/tsushin/bookshelf/index.html

では、問題です。次の問題はわたしが作った問題ですが、答はどうなるでしょう。
a「理性では」ときたら、次に続くのはなんでしょう。
b「現実を」ときたら、次に続くのはなんでしょう。
c「頭を」(あやまるの意味)だったら?

答えはひとつではないかもしれませんが、かなり絞られますよね。このように、あることば(単語)には結びつきやすいことばがあります。これがコロケーションです。
     

3.授業準備や学習に使えるウェブサイト

①アジアンビート  http://asianbeat.com/ja/

日本語、中国語、韓国語、英語、タイ語で、日本発、アジア発の若者文化情報を 『福岡県』 が発信しているサイト。
運営団体の「アジア・ユース・カルチャー・センター」は、アジアとの若者文化交流の促進を目的に、2005年6月に福岡県が開設。
「ロビンの香港レポート」のコーナーでは香港のことを日本語で読むことができます。


②WEB版 エリンが挑戦!日本語できます。 http://erin.ne.jp

「☆☆日本語図書案内 3号☆☆」でもすでにご紹介したサイトですが、ゲームが充実してきましたので、再度ご紹介します。
チラシもできました。添付ファイル「Web Erin」をご参照ください。

添付ファイル」「 Ikebana L9」「nailart L10 」は、わたしが第9課と第10課の「やってみよう」のゲーム、生け花とネールアートに挑戦してみたものです。オバサン趣味になっていますか。それぞれ材料を選んで好きなところに配置できるゲームです。このように保存することができます。
このほかに、応援団の太鼓や拍手に合わせてマウスをクリックするゲーム、日本語の携帯電話でメールを作成するゲームなどもあります。

みなさんもお仕事の合間の気分転換にためしてみてください!

(^o^)みなさんからの感想やリクエストをお待ちしています。(木山)



PS.
2.の③のabcは、「わりきれない」「直視する」「さげる」のつもりでした。