すべての自然言語と同様に、日本語にも日本語なりの言語構造がある.こうした構造を内面化させて、意識しないで言語活動が行えるようにすることこそ、言語教育の目指すべき最終的な目標だが、中には表面的には現れない「目に見えない」構造もあり、日本語学習者にとってはその習得が困難だとされている。このような構造の習得をどうするかという根本問題に、当発表では言語学、言語教育、第2言語習得論の3つの観点から迫ることにする。